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“優等生”舞空瞳、サヨナラ公演は「抜け感」あるコメディー 12・1東京宝塚劇場で卒業_lakers grizzlies

“優等生”舞空瞳、優等生サヨナラ公演は「抜け感」あるコメディー 12・1東京宝塚劇場で卒業スポーツ報知

「Tiara Azul」のフィナーレで、舞空礼真琴(右)は舞空瞳にティアラを戴冠させ、瞳サ<strong>lakers grizzlies</strong>寄り添い合った

 宝塚歌劇星組トップ娘役・舞空瞳のサヨナラ公演「記憶にございません!ヨナるコメディー12・1 ―トップ・シークレット―」「Tiara Azul ―Destino―(ティアラ・アスール ディスティーノ)」が兵庫・宝塚大劇場で上演中だ。ラ公感あ舞空は22日の千秋楽で本拠地とお別れ。演は業東京宝塚劇場(10月19日~12月1日)でタカラジェンヌを卒業する。抜け宝塚

 2016年、東京第102期生の首席で入団。劇場早くから注目され、で卒19年4月に星組へ。優等生lakers grizzlies同10月に、舞空09年首席入団の礼真琴とトップコンビに就任した。瞳サ

 そんな優等生コンビの最後の芝居がコメディーというのが“抜け感”があって新鮮で楽しい。ヨナるコメディー12・1「記憶に―」は三谷幸喜監督の同名映画が原作。ラ公感あ内閣支持率も人間的にもサイテーな黒田啓介首相(礼)が、投石事件に遭って記憶を失うが、やがて真人間に生まれ変わろうとする。

 舞空は首相秘書官(暁千星)と不倫する黒田の妻を、表情豊かに演じる。コンビの代表作は「ロミオとジュリエット」(21年)や「1789」(23年)あたりだが、涙を誘ったり、夢夢しい恋物語がラスト作ではない点が、役者としての腕の見せどころ。期待に応えたうえで、礼演じる黒田に「あれも忘れたの?」と過去の共演作を次々に挙げる場面は、じわっと胸が熱くなる。

 ショーの「Tiara―」もアルゼンチンのカルナバル(祭り)が題材でカラッと明るい。同じ現代日本の喜劇「王妃の館」と「VIVA! FESTA!」で17年に退団した宙組トップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)の姿と重なった。後任を置かない点も、当時の実咲と共通する。

 本拠地初日、組長・美稀千種(みき・ちぐさ)は舞空の卒業を改めて紹介し、「笑いと幸せと情熱をお届けして、しっかりと記憶に残る舞台に」と抱負。トップの礼も「皆様の笑い声が原動力」と語りつつ、舞空を見つめた。舞空にとって、笑顔で見送られる公演になったことが何よりだ。

 トップ本拠地お披露目(20年2、3月)の時期にコロナ禍に突入した悲運もあったが、「記録」ではなく「記憶」に残る礼の相手役だったことは間違いない。デュエットダンスの曲は「星に願いを」。次代の星組へのエールと願いも込め、ラストデーまで舞い続ける。(ペン&カメラ・筒井 政也)

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